2018年、もっとも安くフライフィッシングを始めるにはどんな方法があるのか考えてみた

2021年9月5日初心者向け情報

何かとお金がかかる趣味、釣り。そのなかでもフライフィッシングは道具の単価が高いせいか、ひときわお金がかかると思われていることが多いように感じます。実際にはそうではないし、限りなく安くフライフィッシングを始めるにはどんな方法があるのか、ということを考えてみました。

目次

釣りの中でもフライフィッシングはお金がかかるというのは「まやかし」

釣り人のなかでも「フライフィッシングはお金がかかるからやらない」とか、「金かかってんだろうな~」と思っている人は一定数いると思います。
それは正直まやかし的な部分や、さじ加減の問題がありますが、イメージというのは致し方ないものがあります。
しかし釣りの中で比較したときに、フライフィッシングは決して高額な投資が必要というわけではありません。

フライフィッシングって釣りの中で一番お金がかかるの? 実はフライフィッシングは一番安上がりだった--! ほかの釣法と比較してみた

フライフィッシングを安く始める方法はいくらでもある!

最も安く始めると考えると、当然「誰かから一式もらう」ということになりますが、そういった要素は除外し、一応は全部自分で揃えるケースで考えてみます。
また、揃えたあとのキャスティング練習だったり、フライの結び方だったり、そういう点はまた別の初心者レクチャー記事でご紹介しています。

知り合い等のツテがなくゼロからフライフィッシングを始める場合

タダ、あるいは格安で譲ってもらうという手段がなく、ゼロから購入していく必要があるケース。普通の靴で楽しめる管理釣り場でフライフィッシングデビューするとして、アイテムごとに考えてみます。

わざわざクラシカルな服装やベストを揃える必要はありません。普段着やスポーツウェアでOKです。帽子はあったほうがいいので、無ければ必要となります。また、偏光サングラスは必須です。可能ならストリッピングガードという指をガードするアイテムを用意したいところです。

釣り道具を持っていくには、当然ベストやバッグが必要となります。ベストになんでもかんでも入れるのは難しいですし、管理釣り場程度ならショルダーバッグスタイルが非常に楽です。

もっとも意外に価格を抑えらえるポイントです。初心者向けのロッド、というようなテーマですとまた別となりますので今回は割愛。とにかく安く抑える方法というのが今回のテーマです。

まず覚えておきたいのは、フライフィッシングではリールというのはフライラインを格納しておくものに過ぎません。リールファイトが必要な大型魚を相手にする場合は、リールの機構も大事になってきますが、それでも超高額だから優れているというような他釣法のようなロジックは一切ありません。したがってリールは安ければなんでもいいのです。

ロッドに関しては番手が重要になってきますが、4番か5番と覚えておけばOKです。

調べてみてびっくりしたのがやはりノーブランド品ロッドの安さ。ここまで安いと自腹レビューもありかも……(笑)

ライン関連ですが、メインのフライラインに関しては消耗品である他釣法と違い何度も使えますので、コストパフォーマンスの面で優れています。ノーブランド品でかなり格安に抑えてもいいですし、個人的にノーブランド品は品質が気になるのでなるべくメーカー品がいいと感じていますが、メーカー品だとしても安価なモデルならそこまで高くありません。フライラインから先のリーダー・ティペットについては少数なら非常に安価です。

フライライン(種類による)
おすすめのメーカー品、Amazon最安:4200円前後(エアセルというライン)
ノーブランド品、Amazon最安:1000円前後

そして、このあたりを一式揃えた初心者セットというのも存在します。中華メーカー等が積極的に参入するようになって見かけることは多くなりましたね。
正味なところ質は微妙で、扱いにくいままフライフィッシングに嫌なイメージを持っていただきたくはないのが本音です。
もしかすると質もグングン上がっているかもしれないので、レビュー依頼でもあれば使ってみたいところです。余裕が出れば当然自腹でも。
初心者の方は仮に使うとしても「もっといいもの、決して高くなくても初心者でも扱いやすいものはある」ということは覚えておいていただきたいところですね。
今回はバラで揃える楽しみもあるということで割愛していますが、下の製品の場合だと、先に紹介した銀鱗のティペットともう少しフライがあればなんとかなりそうです。

ほかにもこのような小物が必要になってきます。

持っているものを流用したり、Amazonや100均やヤフオク・メルカリ等のサービスを利用すれば、相当安価に抑えられることがわかります。
今回は釣り自体初めての方を想定しますが、ほかの釣法の道具があれば、クリッパー等いくらか流用できるものもあると思います。
こうやって安価に一式揃えて釣行あるいは練習してみて、フライフィッシングが合わないと感じれば、ネットやタックルベリーで売って辞めてしまえばいいだけです。
これだけ安く揃えられれば、なんだか管理釣り場の釣り代のほうが高く感じてしまいますね。

もちろんほかにも、タオルや日焼け止めやビニール袋等、思いつくものは持っていったほうがいいと思いますが、それくらい家にあるだろうとか、生活の他の部分と共通するようなものは割愛して考えます。

諸々勘案すると、もっとも安く抑えて15000~20000円ほどで始められます。道具をゼロから揃えても、この程度なのです。

今回は普通の靴で楽しめる管理釣り場での気軽なデビューという体ですが、長靴必須の釣り場だとこれに長靴が加わります。
そして、渓流やダム湖となるとまた話が変わってきますが、限りなく安価に抑えることは当然可能です。
渓流ですとウェーダーやベスト、追加で小物等が必要となりますが、安価メーカーやノーブランド品を使えば1万円もかかりません。ダム湖でエレキモーターを使う場合はレンタルサービスを使うといいでしょう。

持ち物と行動メモ

こうして揃えた道具をいざ釣り場に持っていくわけですが、いちいち記事をなぞらせるのも心苦しいので、持ち物メモとして別途記事を参考にしていただければと思います。

要不要は釣り場の状況で判断してください。

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どこにこだわりだすと高くつくのか

ちなみに、現代のサービスを利用するなどして極端に安くフライフィッシングの道具を揃えることは可能になりましたが、一方で、フライフィッシングはこだわりだすと高くつく趣味だというのは否めません。
具体的にどこにこだわりだすと高くつくのでしょうか。

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ともあれ、こだわりに差し掛かることは決して悪いことではありません。
ある程度お金と時間をかけてでも趣味を楽しむこと。それこそが人生のあるべき姿ですから。
もちろん、徹底的なローコストで「魚釣り」という趣味に触れ続けるというのも、またユニークな楽しみ方で結構だと思います。