釣れたけどどうなのという話。初めての渓流フライフィッシング釣行で見えた課題と今後の目標

念願の初渓流釣行は赤久縄の渓流エリアで達成しました。魚も釣れました。でも、というお話です。

先に結論から言えばまた行きたいです。やはり釣り人病です。もう懲り懲りみたいな話ではありません。あくまで、起こった出来事と今後の課題を冷静に考えてみます。

目次

赤久縄の渓流ってどんなところ?

ホームエリアである自然系管理釣り場「赤久縄」の、ルアー・フライエリアのうちの渓流部分です。

http://www10.plala.or.jp/akaguna/

駐車場を降り、通常は左の「下流エリア・ダム湖」とされるポンドエリアに向かいますが、赤久縄の数十回釣行経験で初めて右側の「上流エリア・自然渓流」に行きました。

ここからしばらくルアー・フライエリアの自然渓流区間が続き、ある程度行くと「渓流エリア」に入ってしまうのでそこで終了、という感じですね。

長さとしては、慣れれば割と短いのかもしれません。初めてだったのでかなりボリューミーに感じました。
ちゃんと渓流区間終わるんだろうかとか、道間違ってないだろうかという感情もありますが、初めてのバイアスというのは慣れてから振り返ると面白いものです。
そもそも川なんだから登っていけば間違いはないはずなんですけどね。

残念ながら電波の入らないエリアなのでマップアプリは参照できません。GPSツールが役立つのかもしれませんが、そこまでトレッキング的な活動をするつもりはないので、導入しませんでした。

初渓流のための事前準備 買ったグッズなどのデータ

今回の釣行にあたり、目立ったところでは2つのツール、そして細々したアクセサリーを導入しました。

キャラバンの「渓流」というウェーディングシューズ

こちらは超オススメなので別途記事に。

キャラバンの「渓流」というウェーディングシューズがコスパ最強な件

100均のデザインナイフ

相互フォロワーさんおすすめの渓流最強〆めツール。

というのも、渓魚サイズだとナイフはオーバースペックで、脳天をグサリと行くだけならこのデザインナイフが最強なんです。
その後お腹を切ってワタ(内蔵)を出すのにもちょうどいいサイズ感。
刃先が悪くなれば交換すればいいだけという最強ぶり。
また、ダイソーのデザインナイフは特に刃先が大きめになってるので、小さすぎるということがありません。
モノも小さく、ベストのポケットに仕舞いにくいということもありませんね。

もちろんダイソーではないちゃんとしたメーカーのものでもOKです。それだけのためにダイソーに行くなら通販のほうが楽ですね。

そのほかのツール

上記以外に用意した細々としたアクセサリー類。渓流を見越したアイテム。

100均のペットボトルホルダー

バッグスタイルでは1LのTHERMOSを持っていくのですが、渓流で1Lは持ち運び不便。というわけで、重量を考えて400mlくらいのペットボトルを買っておき(もしくは空きボトルの再利用)、ホルダーに入れて持っていくのがいいでしょう。水筒は重いです。

100均の保冷バッグ

魚を携行するために使います。対角線で27cmくらいあるサイズがいいでしょうね。当然、ケーキを買うとついてくるような小さめの保冷剤も数個必須です。

100均のフリーザーバッグ

魚を入れるために使います。保冷バッグに直で入れるわけには行かないですからね。理想は幅があって高さがないフリーザーバッグですが、なかなか既成品では存在しません。
上州屋には魚を入れるための細長いビニール袋はありますが海水魚用の雰囲気ですし、チャックがありません。

ベストとウェーダーは

ベストとウェーダーについては既に所持しているものを使いました。いずれも中古とお下がりです。
ウェーダーはFoxFireブランドのウエストハイのネオプレーンでしたが、特に問題ありませんでした。最後靴下がじんわりと染みていて、ムレもあり浸水してるのかなと心配になりましたが、仮に浸水だったらビシャビシャでしょうから、浸水では無さそうです。数度使用のお下がりでも大丈夫でした。もちろん、SIMMS等のゴアテックスならもっといいんでしょうね。
加えて、ウェーダー用のサスペンダーを使用しましたが、これはずり落ちないので便利ですね。用を足す度着脱なので、少し面倒ですが。サスペンダーはリトルプレゼンツでした。合皮が少し剥げてますが、問題はありません。

ベストは一応SIMMSのガイドベストですが、正直なんでもOKだと思います。ホームセンターにあるようなやつでも大丈夫でしょうね。
フライボックスをいっぱい入れたい欲張りさんは、前面チャックが2段のタイプのほうがいいでしょう。あるいは、amazonの中華ブランドのポケットいっぱいのやつでも、機能性は高そうです。
値段の張るベストの良い点は、チャックの開閉とか、細かいところの気配りでしょうね。細かいところを気にせず安価に済ますならば、なんでもOKです。

初渓流を終えての率直な感想

そうして事前準備をある程度整え、初めて赤久縄の渓流部分にジャバジャバとウェーダー装備で入っていき、最後まで釣ってみた感想です。

直後、あるいは最中の感想と、終わって帰りの車中や家に帰ってからの振り返りでの感想が異なるのが面白いところです。

釣り上がり最中

まず最中の感想を順を追って綴っていきたいと思います。

ジャバジャバと渓流部分に入っていって、いきなり迂回の必要があったので精神的なハードルを感じたのと、あらためて渓を前にして「凄んで」しまいました。

音。
木々。
流れ。

アウトドア経験は少々あれど、小さいときから川遊びをしていたというほど『田舎ワイルド』な境遇ではないので、恐怖を感じました。

序盤なんて、帰ってくるときに思えばなだらかなレベルなのですが、この苔むした岩を上がっていく必要があるのか、あるいはこの轟音の中、獣の雰囲気がある木々に囲まれ、強い流れに負けないように上がっていかなければならないのか。
一切ナメてかかっていたわけではないのですが、身が引き締まる思いでした。

しかし、ロッククライミングのように瞬時に判断して「ほいっ、ほいっ」と足を運ぶルートを選べるようになるまでには、そう時間はかかりませんでした。

フェルトソールなら苔も滑りにくいですし、油断は常に禁物ですが、案外なんとかなるものです。

道が塞がれるレベルの岩や樹があったり、迂回するにしても覆いかぶさる枝葉が邪魔でどう進んだものか思案するようなシーンはありましたが、上流部の難所すらアドレナリンのせいか畏怖は無くなっていました。

問題は、ライントラブル

最中ずっと気になっていたのが、ライントラブルです。

フライが枝に引っかかることも当然多かったですが、フライラインが岩を巻いちゃったり、フライラインのほうが早い流れに攫われてフライがナチュラルドリフトではなくなったりといったトラブル周りに終始悩まされました。
渓流部分終了後、レストハウス直行が無理そうだと判断し引き返すことを考え、釣り下がりの釣りもできたのですが(※)、竿を分解して納竿状態。
疲れや焦りもありましたし、午後のポンドの釣りを少しでも長くやりたかったのが大きかったですが、トラブルのストレスは大きかったです。
あと、釣れてもマメばかりだったというのも少なからず影響しています。

※本来は釣り下がりはNGですが、当日は他に渓流装備の人がいなかったので渓流は独占だと判断

釣りの最中に関しては、畏怖はなくなったものの、「もう懲り懲りだ、怖かった」という感触のまま、無事看板部分まで戻れたときは胸をなでおろしました。

釣行終了後

渓流部分のあとはポンドエリアに行きました。慣れた釣りではありますが渋めだったので確実な釣法で持ち帰り用を確保。

帰路につく頃には渓の興奮と懲り懲り感は無く、

また渓流チャレンジしたい

という、もはや病気ともいえる感想を抱きました。

実に攻略のしがいがある渓流で、次は散らさないようにしようとか、傾向と対策を考えつつ、また行きたいと思い続けています。これを執筆している現在もです。
ただ冷静に考えるとマメサイズばかりなので、その点だけ引っかかります。

しかしながら最中と直後でこれだけ変わるとは、フライフィッシングの病理は恐ろしいものがあります。

もともと飽き性なので、これほどまでの趣味に出会えたことに感謝、でしょうか。

釣果はほどほどに

釣果に関しては運否天賦であまり自慢したり釣果ばかりを誇張したくないというのがポリシーですが、結果から言えば

持ち帰りサイズのイワナが1、マメのイワナが3

バラシが4(うち尺が9寸あるかも?という魚影が1)という感じでした。

ネットの底が破れて補修してあり、隙間が大きいため頭がはみ出てしまっていますね。頭がはみ出ているのがマメで、非持ち帰り。はみ出ていないのがまともなサイズでお持ち帰りです。

見切られたのも数回あったし、初めてでテンカラ向きの場所(後述)にしては上出来なのではないでしょうか。

少なくとも、この叩かれまくったあとのなかで、初渓流はボウズもありえるという教えは当てはまりませんでした。
トラブルこそありましたがやはり釣行回数自体はそれなりなのと、しっかりとターンさせるキャストも苦なくできるレベルには手前味噌ながら到達していると思っています。
もちろんトラブルを少なく、魚を散らさず、正確に正確にと釣り上がっていけば倍以上はいけたかもしれませんが、何も怖がることはありませんでした。

次は尺前後のイワナ・ヤマメを釣りたいですね。

見えてきた課題と今後の目標は

どちらかといえばメインテーマはここだと思います。

釣れたけどどうなんだ、というテーマでいまだにモヤモヤしているのが、そもそもここ(赤久縄の渓流エリア)はテンカラ向きなんですよね。

水深が浅く渓幅も狭く、落ち込みと落ち込みの間隔も短い。そしてサイドを木々に覆われている。

行った時期もあるのかもしれませんが、とにかくキャストが難しく感じました。そりゃ、トラブルも多いわけです。

短距離をピンポイントに打ち込めるテンカラが最も威力を発揮する場所なんでしょうね。

実際、渓流釣行のビデオやDVDを見ていると、川幅も広く、【川→河原→木】のようになっていて、河原の部分でバックキャスト用のバックスペースを取れるような場所がほとんどです。
したがって、川にサイドからのアプローチができるので、ラインスラック等もロングティペット・リーダーにしてメンディングを入れたりシュート時にロッドを倒したりすることでカバーできるのです。
しかし赤久縄の渓の場合は、垂直アップクロスで、かなり難しさを感じました。

とはいえど気軽にアクセスできることや、つぶしがきく(午後にポンドエリアで遊べる)ことから、行く候補には間違いなく上がる渓流だと思います。
実際釣れましたので。

赤久縄の渓流部分に関しては、引き返さずにレストハウス直行できるようにしたい

今回、事前に動画をチェックして渓流エリア終了後にレストハウスに直行できるショートカットルートを見てきたつもりですが、現場では全然わからなかったです。

諦めて川を下ったため、2倍疲れました。改めてしっかりチェックして、今度こそショートカットできるようにしたいです。

ライントラブルはどうすればいいのか

手前の流れにフライラインが引っ張られるトラブルに関しては、竿を高く持つ、ほぼバンザイの格好をすることで解決できそうです。

アワセが難しくなりますが、やむなし。岩に引っかかるケースについては引っ張れば外れることが多かったので、その都度諦めます。

多かったのが、思った角度と違ってバックの木に引っかからないようにするのが大変だったということです。ラインの軌跡は思ったより高くなります。
サイドキャストのつもりでも全然サイドになってなかったということが多く、思った以上に倒す必要がありました。

魚を散らさないように

かなり多かったのがこれで、岩を「よいしょ」と上がった瞬間にこちらの姿がバレて散ってしまう。
岩と岩の間隔が短すぎるので、このようになってしまうプールが多かったです。気をつけていても避けようがありませんが、慣れれば「この岩の次はバレるから気をつける」とできるとは思います。
魚の索敵距離が短いのか遠いのか未だにイマイチわかりませんが、とにかく慎重に動くことが大事です。

ドライに固執せずルースニングを

序盤は#16のパラシュートアントで釣り上がりました。初渓流魚もこれでしたが見切られることも多く、あまりドライに固執することもなかったかもしれません。

一応は管理釣り場なので慣れている個体も多いでしょうし。

またテンカラ師が水面直下で勝負しまくっていることを考えると、マーカー2つ付ける里見方式のルースニングもアリだったかもしれません。

現場では急遽、湖や管理釣り場ポンド用の大きめのマーカーを使っていました。

それでもマーカーをプールに流すかサスペンドのほうが反応はよかったように思えます。繊細な当たりも捉えていたら、もっと釣果は上がっていたでしょう。

いろいろな渓流にチャレンジする

今後はもちろんいろいろな渓流にチャレンジしたいです。

しかしいかんせんハードルが高い。遊漁券はどうとでもなりますが、ポイントを探すのが難しいですね。

というのも、わざわざある程度の距離を車で飛ばしていく以上、探索で終わらせられません。

横のつながりをもっと持つ、というのも重要でしょうね。

目星としては、神流川系のC&Rがよさそうです。

なぜ渓流デビューが遅れたのか

場所云々の問題もありますが、やはり釣り以外のトラブルによる精神的なハードルの高さが原因でした。

クマ、ハチ、ヘビ。次点で蜘蛛の巣。そして怪我。遭難。

結果として今回の釣行ではノートラブル・ノー遭遇でしたが、行きたい気持ちとそれらの確率トラブルのリスクとでどうしても天秤にしてしまいます。

そして赤久縄の渓流エリアは知っていたのですが、勘違いしていたのが大きかったです。

赤久縄はルアー・フライエリアと渓流で券種が違うのですが、ルアー・フライエリアにも渓流区間があり(今回行ったのがそこ)、ある程度から先のエリアが純粋な渓流区間として券種が違うという形でした。

純粋渓流区間は餌師などが入るような場所なので、行くことはないでしょう。

それを知ったのはつい最近というわけではないので、去年くらいの段階でチャレンジもできたのですが、もう一つの問題がダム湖の場所取り。
ルアー・フライエリアのメインといえば当然ダム湖ですが、朝イチで入って場所取りをしなければ埋まってしまうことが多いです。
実際、私が行ったときも午後は午前からの人でスペースがあまりない状態でした。

もう一つ大きな要素が天気天候。ちょうど「今度行こう」と思うと大雨や台風。なかなかいいタイミングがありませんでした。

どっちつかずとか、場所や天気の事情で、どうしても遅れた渓流デビューですが、案外行ったらなんとかなったものです。
実際悪天候のあとで増水していましたが、少し増水が怖かった程度でした。

今回の使用タックル等

渓流用のロッドは溜まっていましたが、なにげに貴重になってしまっているので持っていけないものばかり。
また、前日アクションチェックをしてみて、結局、本来ならサブロッドになるようなものを持っていくことにしました。

ロッド:OFT TEMPTATION #763-5
リール:シマノ フリーストーンFV
ライン:SA ULTRA3 DT-F#3(ハーフカット)
リーダー:スタンダード 5X9F
ティペット:FUJINO 6X(50cmほど継ぎ足し)

 

ラインなんて、予備用の古いULTRA3ですが、ハーフ部分未使用とのことで手に入れたもので、全然普通に使えました。ラインよりもリーダーやティペットのほうが大事だったかもしれません。ラインが大事になる釣り場ではありませんでしたので。

次回予定

次の釣行は改めて赤久縄の渓流エリアか、神流川系のC&Rだと思います。神流川系は9/20にクローズ。あれ、間に合わないのでは……。